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レッテル 1
第2章 転落
「お前が好きなんだよ…。」
あたしの首に顔を埋めながら彼が言った。
「あたしは……」
「知ってるよ。あいつが好きなんだろ?」
「……うん。」
「…………今だけでもこうさせて。俺のモノにさせて。」
彼はあたしを抱き締めながら消え入りそうな声で言った。
「わりぃ。」
暫くして松崎君は顔を上げた。
「やっぱ俺諦めねぇから。お休み。」
そう言って彼は玄関へと消えていった。
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