第16章 嫉妬とイジメ
結局、体育祭は赤ブロックの勝ちで幕を閉めた。
「総長!!マジ感動しました!!」
「本物の男ッス。」
片付けと着替えを終えたあたしと誠也君の後ろを極使天馬の人達がついてくる。
もちろん全員。
その為、一般人の方々や生徒達が避けていた。
「あー!!お前らついてくんな!!散れっ!!」
シッシッと彼が皆を追い払う。
「そうッスか?じゃあ俺等失礼します!!」
そう言って彼等は散って行った。
遠くでバイクの音が聞こえてくる。
「今日の体育祭、楽しかったね。」
あたしは彼の顔を見上げながら笑顔で言った。
「そーか?…まぁ、お前が楽しいんならよかったわ。」
彼はそう言ってあたしの頭を撫でた。
「じゃあ、この後俺ん家くる?」
「うんっ。」
綺麗な夕陽がゆっくりと沈んでいった。