第13章 悪夢
8月の終わり頃。
あたし宛に一通の封筒が届いた。
真っ黒の封筒に白い文字。
ママは不思議に思わなかったのか、普通に渡された。
あたしは、それが怪しいと思ったが部屋で開ける事にした。
「何…これ。」
中には手紙と写真が。
"愛してる…"
"あいつと別れろ!!"
と手紙には書かれていた。
そして、写真。
全部あたしだ。
しかもあたしの周りの人の顔が傷つけられている。
悪いイタズラ…
そう、これは悪いイタズラなんだ。
あたしは写真と手紙をビリビリに破いて捨てた。
ブーブー
「……っ!!」
突然携帯が鳴り出したのであたしは驚いた。
慌ててディスプレイを見る。
誠也君だ。
あたしはほっとして電話に出た。