第8章 裏切り者
「暴走族!!止まれって言ってんのが聞こえんのか!?」
赤い回転灯が闇の中で光る。警察だ。
「うるせぇ!!サツごときが威張ってんじゃねーよ!!」
ケツ持ちの男達が、低速の蛇行運転で彼等の進行を阻止していた。
「お前らどけ!!グズ共が!!」
「あぁん?」
「パクられたいんか!?」
「はぁ?そんなにどいてほしいんなら退いてやんよ、ホラッ。」
彼等はそう言うと避けた。
かに思えたが、
パリンッ―――
「うわぁぁああ!!」
持っていた鉄パイプでパトカーのガラスを割った。
ガラスは辺りへ飛び散る。
そして、パトカーは道を外れていった。
ガシャンっ――
すごい音がした。
「ギャハハハハ!!警察がなんぼのもんじゃい!!極使天馬なめんな!!夜露死苦!!」