第7章 タイマン
その後。
松崎君は、病院に連れていかれた。
彼の顔は痛々しく腫れ、内臓からは出血していたらしい。
今は病院で入院している。
「…大丈夫?ごめん、あたしのせいで…。」
「……だからっ、お前のせいじゃねえって!!」
痣だらけの顔で彼は叫んだ。
同じ病室の人がこっちを見ている。
「あいつは…マジで強かったけどさ…次はぜってぇ負けねぇ!!」
ギュッと掛け布団を掴んだ。
「松崎…。」
「殴られてる時…思った。あぁ、このままじゃダメだって。俺強くならなきゃって。だからさ…朝日、待ってて。」
「え?」
「俺、ぜってぇ強くなるから。お前を守ってやるよ。」
彼はあたしの顔を見てニィと笑った。
ドキ…――
胸がなった。
「だからさ…キスさせて?」
彼の唇が触れた。
「やべぇ…立った。」
「は?」
「朝日、一回だけ…。」
「帰る!!」
「ごめん!!帰んな!!ごめんって!!」
病室に彼の謝る声が響いた。
そして、一方。松崎君に暴行をくわえた誠也君は、先生達の協議の結果一週間の停学となった。