第10章 心配
俺はカバンの中をジッと見つめるきみサンに近寄る。
白石「お疲れさん」
佐々木「あ!!し、白石クン…!!」
白石「もう終いやろ?久々に…一緒に帰らへん?」
佐々木「えっ?!え、い、いいの…?」
白石「ええで、行こか」
佐々木「あ…おん…」
まだ残っとるギャラリーから悲鳴みたいなんが聞こえるけど気にしない。
今からは俺ときみサンの時間や。
久しぶりやし、邪魔はされたない。
白石「大変やな、わざわざチョコ用意したんか?」
佐々木「あ…せ、せや…前に欲しい言われとったし…」
白石「優しいんやな、自分」
佐々木「そ、そんな事あらへん…」
自分とおるだけでめっちゃ落ちつくわ…
離れとったからかな?いい時間や…