第3章 キミとの始まり
ざっと見渡す限りやと、
きみサンは1番可愛いんとちゃうやろか?
現にあそこの男子こっち見とるし…
それだけでも何か得した気分やな♪
謙也「佐々木〜!!」
白石「?!」
な、何や?!えらい速さで走って来よったでこいつ!
謙也「佐々木!お前このクラスやったんか〜!」
佐々木「け、ケンヤ…声大きいで…」
謙也「大丈夫なんか?!友達出来たんか?!侑士も心配しとったで!」
ケンヤと呼ばれるこいつ。
お互い下の名前で呼んどる…。
まさかきみサンの彼氏なんか?
…てか侑士って誰や?!
佐々木「昨日電話来たわ…“何かあったらケンヤやなくて俺に相談せぇよ”って」
謙也「何やと?!相談したとこであいつ東京やろ!ったく佐々木置いて行きよって!」
佐々木「しゃ、しゃーないやん…都合があるんやし…」
謙也「心配やないんかあいつは!!」
しっかしやかましいやっちゃなー。
耳がキンキンするで…