第5章 アタック開始や
結局一度もキツい言う事なく部活になった。
途中何度も「大丈夫か?」って聞いたんやけど、
「平気や」って返ってくる。
佐々木「寒…」
今は腕をさすりながら震えとるわ…
白石「ほら、俺今日マフラーして来たんや。首に巻くなり肩にかけるなり好きに使いや。寒いやろ」
佐々木「え…いいの?」
白石「ええで、少しでも暖かくしとかんとな」
佐々木「せやけど…」
白石「ええから使っとき。ほら、あったかいやろ?」
佐々木「お…おん…」
白石「無理せんと、キツいんやったら言うんやで?」
佐々木「わかっとる…」
白石「手ぇ空いとったら仕事手伝うから」
佐々木「へ、平気や…それくらい出来る」
白石「あかん。無理して酷なったら大変やろ」
佐々木「ん〜……」
白石「少し頼りや、な?」
佐々木「わ、わかった」
白石「ん。ほなまた後でな」
離れ際に見たきみサンの顔は赤かった。
俺はそれがいつもの照れからくるモンやと勘違いしてたんや…