第17章 挨拶
佐々木「う〜寒…」
白石「ほら、こっち来ぃ」
佐々木「え?…わっ」
白石「マフラー半分こや」
佐々木「で、でもコレ…」
このマフラー…クリスマスに佐々木がくれた手編みのやつや。
めっちゃあったかい。
白石「それから…」
佐々木「な、何しとんの?」
白石「手ぇポケットに入れたらあったかいやろ?」
佐々木「で、でもくっつきすぎや…」
白石「くっついた方があったかいで」
佐々木「ま、まあそうやけど…」
白石「けどそっちの手ぇはあっためられんなぁ……せや!ちょいこっち向いてみ?」
佐々木「な、何……?!」
白石「よし、これで暫くは熱いやろ」
佐々木「なっ…!いきなりすぎやっ!」
白石「したモン勝ちや」
佐々木「っ…」
俺がキスした瞬間、ポケットん中で繋がれた手が一瞬で熱くなった。