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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第6章 きょうだい 其の貳



なんやかんや、燭台切の美味しすぎる朝食を食べ終え、今日の予定発表に行きましょう!

「今日は、昨日と出陣組と遠征組を逆にしますね。
清光達の方が遠征へ、燭台切達の方に出陣してもらいます!」

乱がやったーと嬉しそうにします。
念願の出陣ですね。

「場所は昨日と同じ、函館です。
まだ函館の中で行けていないところがあるので、そこにいけるまでは出陣はここです。
多分今回か次回には行けると思います」

さて、後は。

「ええっと…薬研は、清光達の方と燭台切達の方、どっちに行ってもらいましょうか…」

ううむ、どちらでもいいと言えばどちらでもいいのですが、兄弟一緒にしてもらうか、初めてなので遠征に行ってもらうか…。

「薬研はボクと一緒でいいんじゃない?兄弟だし」

乱も同じ考えのようです。

「俺っちも賛成だ。
戦場に戦力を寄せた方がいいだろう」
「ふむ…わかりました。薬研は今日の出陣組ですね!
初出陣、頑張ってくださいね!」

うんうん、いい感じにまとまりました!
清光の髪は纏まらなかったそうですが。

「えんせいですかぁ…」
「遠征かぁ…」
「遠征も大事な、欠くことのできないお仕事ですよ!
二人ともやる気だしていきましょう!
わたしはお留守番なんですけどね」

刀とは元来…この場合は本来でした。
本来は敵にしろ仇にしろ持ち主にしろ、人を殺める為に使われる道具でしたので、刀剣男士として顕現して、自分を自分で使って、自分の為に、そして仲間…同胞の、同類の為に資材の調達さえもするというのは、『うーん』となってしまうんでしょう。

ただそこにあるだけ、ただここにあるだけというのが全員に共通する今までのスタンスだと思いますし。
そう思うと主とは本当、名ばかりな小娘を慕ってくれているようで…泣けて来ますよ、泣きませんけど。

「出陣に合わせて、遠征も昨日と同じものにしてみますね。これくらいでしょうか?
えーと、8時40分頃に用意を済ませて玄関に集まりましょうか。
それまでは各自、自由行動です!
あ、でもお皿洗いはわたしに任せてください!
みんなが頑張っている間にやるので!」

解散になりましたが、みんなバラバラになったりはせず、授業終了直後の教室みたいに伸びをしたりしています。
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