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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第6章 きょうだい 其の貳



「そういえば、洗濯物とかってどうしました?」
「それならみんなで畳んで、そのままあの部屋に置いてるよ」
「ありがとうございます!物干し竿の目の前の部屋ですか?」
「うん、その部屋だよ」

昨日は本当に何もさせられずに自室送りだったので…頑張ってもらっちゃいましたね。

「おはようございまーす!」
「おはよう」

乱と薬研がキッチンへやって来ました。

「わぁーっおいしそうな匂い!」
「大将、こりゃなんだ?見たことないな」
「フレンチトーストです!美味しいですよ!」

やはり、刀剣男士は基本、食べ物…日本食以外?には疎いんですかね。

「清光と今剣はまだ起きてないんでしょうか?
わたし、ちょっと見てきますね」

わたしはキッチンを出て二人の部屋へ向かいます。
今剣の部屋の方が近いので、先に行ってみましょう。

…?いませんね。反応がないです。御手洗いですかね?
居ないならしょうがないです、清光の方へ行ってみましょう。

「…あれ?今剣?」
「あっ、あるじさま!」

今剣と途中の廊下でばったり会ってしまいました。

「どうしたんですか?」
「あるじさまのへやに、おこしにいこうとおもって…。
もうたいちょうはだいじょうぶなんですか?」

いいこ過ぎじゃあないですか?

「はい!もう元気です!あとあと、わたしは普段、そこまで朝ゆっくり寝ている方ではないですよ?
昨日は寝坊しちゃいましたけど」
「そうなんですか?それではこれからは、もうすこしはやくにおこしにいきますね!」
「わざわざありがとうございます!
後は清光だけ、まだリビングに来ていないんですよ。
一緒に声をかけに行きましょう」

はーい!と元気よく手を上げ返事をした今剣。
RPG風に言うと、今剣が仲間になった!ですかね。


清光の部屋です。とんとんとーんとノックしてみます。
慌てるような足音の次に戸が開きました。

「おはよう!遅くなってごめん、髪が上手く纏まらなくてさー」

幅広い年代の女性みたいなことを言い、括った髪の先を指に巻きつけてはぱっと離す清光。
髪の毛が長いと大変ですね、因みにわたしは手櫛さえしていません。
…これが噂に聞く女子力なるもの…?
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