• テキストサイズ

【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第5章 きょうだい 其の壹



「それじゃあ、着替えと片付けが済んだらリビングの方へ来てくださいね!また後で!」

今は二人の部屋となった大部屋を後にして一足先にリビングに移動します。
キッチンには燭台切が母親みたく自然に立っていて、楽しそうな今剣と一緒に清光は退屈そうにバラエティ番組を見ているみたいです。

「燭台切~ご飯の用意ですか?」
「そうだよ、もう顕現は終わった?」
「はい!乱の兄弟の薬研藤四郎が来てくれました!
今着替えに部屋に行っています!
ところで、今日の夕ご飯は何ですか?」

燭台切の隣まで行きます。

「今日は豚の角煮とポテトサラダ、コーンスープにしようかなって。
そうそう、明日のお昼はいくら丼を作ってみたいんだけど、明日買いに行ってもいいかな?」
「いくら丼…!おいしそうです!
買い出しは問題ないですよ!
あっ、一緒に行きます?わからないですよね」

燭台切は始めての買い物になりますし。

「うーん…でも君、少し顔色が良くないよ。
明日はゆっくり休んだ方が…」
「うっ」

ついぎくっとしてしまい手で口を隠します。

「何々?買い物にでも行くの?」

清光がキッチンにやって来ました。

「明日なんだけど、お昼の材料を買いに行きたくてね。主と一緒に行こうかと思ったんだけど…」
「あれ、主、風邪?体調悪そうだよ?」
「ひ、人は体調が悪いと周囲にたくさん言われると思い込みで体調が悪くなるんですっ!
だからそのっ大丈夫なんです!」

意味のわからない答えですね。

「大丈夫じゃないって!
今日はご飯食べたらお風呂と歯磨きすぐ済ませたらすぐに寝かせるからね!」
「むっ、ぐ…はい…」

清光め…心配してくれてありがとうですよ…!

「買い物は俺が付き添うのでいい?」
「うん、それじゃあ頼むよ!
ご飯までまだ時間あるから、あっちでゆっくりしててね」

わたしと清光はキッチンを後にしてテレビの方へと移動します。
来たのに気付いた今剣が手招きします。
今剣の隣に座り、清光はその隣に座りました。

「あるじさま、やっぱりからだのちょうしが…」
「気にしないでください!
ご飯を食べてちゃんと寝たら治る程度ですよ!」

神隠しについては、みんなに悟られない方がいい筈ですよね。
今剣はそれがわかったようで、ちょっと苦いような顔をしてわかりましたとだけ答えました。
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp