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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第5章 きょうだい 其の壹




今剣と清光もご飯を食べ終えました。
出陣についてもちゃんと聞きました。
うんうん、今日のお仕事は終わりですね。

「それじゃああるじさん!鍛刀だね!
早く行こうよー!」
「わかりました!そういうわけですので、みんなは自由にしていてください!」

わたしは乱に引っ張られるようにして鍛刀部屋へ向かいました。

「へーっこんな風になってるんだー!」
「面白いですよね、はいどうぞ」

資材を毎度お馴染み小人さんに渡します。
部屋の外に出て刀ができあがるまでの時間を見ます。

「部屋の外にあるこの時計に表示されてる時間で、刀種は判断できるみたいです!
短い時間なら短刀…長くなって行くに連れて、大きい刀になるそうです!
今回は短刀みたいですね」
「へぇ~短刀だったら兄弟の可能性高いなー。
ボクの兄弟、短刀がたくさんいるんだ!」
「そうなんですか?
みんな乱みたいに可愛いんでしょうねぇ…」

乱みたいに髪の毛伸ばしてる子が多いんでしょうか?
スカートの子が多かったりとか…。

「んー、多分見た目は似てないと思うなぁ」

あれっ?

「ボクがこの姿なのは、多分…他の兄弟達とは違って乱れ刃だからだと思うんだ。
見た目が決まる理由が刀の形状とかなら、ボクに似てる兄弟は少ないと思うよ」
「はぁ…そうなんですか。
刀ですし、人みたいに血が繋がっているわけではないですし、そういうものなんでしょうかね」

…乱れ刃ってなんでしょう。
専門用語とかはわかりません…。

「そうだ!あるじさんっボク今度お出かけしたいな!」
「お出かけ、ですか?」

これはまた唐突ですね。

「うん!ボクより前に来た二人が行ったって言ってたから。
ボクはお洋服買いたいなー」
「お洋服…はい、考えておきますね。
明日は急ですし…明々後日とか、そのくらいにみんなでお休みにして遠出とか…?
政府の管理下にある大きいショッピングモールなら、刀剣男士が行っても問題ないですし…」

乱が目をキラキラさせながらわたしの呟きを聞いていました。

「新しく来る子の調子も見てですからね!
それからお休みを調整して、みんなで行きましょう!」
「やったーっ!あるじさん大好きー!」

乱はお出かけとか何とか、色々と提案するのが好きな子みたいです。
こういう明るく引っ張ってくれる子がいると楽しいですね!
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