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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第4章 雪辱は必ず果たそうと



「転ばないようにしてくださいねー」

裸足の短刀二人は洗濯物をふみふみふみふみ。
二人がすってんころりんとかしないよう、燭台切は側で見てくれています。

「ええっとー二人が疲れてきたなって頃に交代してくださいね!
わたしは脱水症状とか怖いので、お茶を入れてきます!」
「それなら俺がやろうか?」

清光が声をかけてくれましたが、首を横に振ります。

「わたしも、みんなの為に何かしたいんです。
世間知らずで、こんなことしかできないので」

にこりと笑ってくれた清光に手を振ってお茶を入れに家に戻りました。
コップにお茶を注いで、おぼんに乗せてせっせと運びます。
すぐ履けるサンダルをぺったんぺったん言わせながらみんなのところへ向かいます。
手押しポンプ…洗濯竿の前には出入りできる窓があってリビングとほぼ反対にある広い部屋に繋がっています。
…わたし、その部屋からお茶持ってくればよかったですね。
その窓を開けて縁側みたいに使って寝転んで、足だけを外に出してぷらぷらさせている乱と今剣。
その隣では清光が座っていました。

「あれ?交代したんですか?」
「ああ、思ってたよりも早く疲れちゃったみたいで…。
流石に僕と加州くん同時にすると狭いから、先に僕からやってるんだ」

燭台切は一人で洗濯物を踏みながら笑いました。

「聞いてよ主~。二人とも主がお茶取りに行ってすぐもうくたびれちゃった~とかあきてきました~って言ってさぁ~」
「だって疲れたんだもーん」
「あしのちからがはいりませーん」

…、…やっぱり人の姿になったばかりだから疲れやすいのでしょうか?
何か言葉が出そうになったのですが、口が動く前にわからなくなってしまいました。
慣れないことだらけですし…小さい子の姿ですし、清光よりも体力がないのかもしれません。

「無理させちゃったみたいですね、すみません。
お茶どうぞ!水分補給、ちゃんとしてくださいね!」

部屋の方に置いてもらって、わたしは燭台切と交代しましょうかね!

「燭台切!交代してくれますか?」
「えっ?まだやり始めたばかりだけど…」
「人の姿に慣れていない間は疲れやすいようなんです。
清光もそうでしたから。
わたしも踏み洗いしたいですし!ね!」
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