第2章 夢見る日々はきっと
「二人も一緒に…」
「いやいやいやいや!流石にダメだからね主!?」
清光が必死に止めに入ってきました。
「え?でもお風呂の使い方わからないんじゃ…」
「俺がちゃんと教えるから!
燭台切が主とお風呂!とかいう絵面、絶対ダメだから!
というか短刀達もダメでしょ!」
清光、何故そんなに怖い顔を。
「僕は加州くんと入るよ」
何か困ることでもあるのでしょうか?
刀剣男士だけでお話ししたいこととか?
「なにがだめなんですか?」
「ボクら、暴れたりしないよ?」
「よくわかりませんが、わたしは誰と一緒でも…」
清光ははぁ~と深い溜め息を吐いて何か諦めたようです。
「しょうがないなぁ…今回だけだからね」
やったーとハイタッチする二人。
「主、ちゃんとタオル巻いてね!」
と、念を押されまして、なんやかんやと脱衣所に着替えを持ってやってきた訳ですよ。
今剣、髪をおろすと印象が変わりますね。
「今剣、その髪型はどうやっているんですか?」
「え?どうやってるんでしょう…?
ふくをきがえたときくずれてしまって、そのときはかんたんにゆいなおせましたよ」
…刀剣男士って不思議ですね!
わたしはこういう旨の言葉で思考を捨てるきらいがありますが、不思議は不思議ですから。
わからないことをわかっているふりをしても意味はないです。
お風呂場に入ると、わぁーっとはしゃいで動き回る二人。
「洗ってから湯船に入りましょう!
そうしたら後に入る人に急かされるまで時間を気にせずに済みます!」
清光にしたのと同じ説明をしましたが、やはりシャワーの水圧に慣れないのか四方八方に向けてしまうのでわたしが洗ってあげます。
「乱も今剣も髪の毛つやつやしてますね!」
二人の頭をいったりきたりしているわたしの手はお疲れ様ですね!
「誉められちゃったーっ!ありがとう!」
「そうですかー?ぼくはあるじさまのかみのほうがすきですけど…」
「ええー、ちょっとくせ毛なので、少しですけどうねってて、あまり綺麗じゃないかと…それに色が…」
苦い笑顔で自分の毛先に触れます。
「え?くせ毛なの?最初見たときお人形みたいだなーって思ったんだけど。
ボクのと色の感じが似てて嬉しかったし!」
「ふわふわしててぼくはすきです!」
「誉めても何もないですよ!もー!シャワー攻撃です!」