第2章 夢見る日々はきっと
「あ、あの…もしかしてわたし…」
「ごろごろ転がってきて、そのまま気持ち良さそうに寝てたよ」
うわぁぁあぁ!とわたしは飛び起きました。
「ごごっごめんなさい!わぁー!恥ずかしい!」
恥ずかしすぎて顔が燃えそうです…!
燭台切は楽しそうに笑って「かわいい寝顔だったよ」と言ってきて、寝顔が見られていたりもうすごく恥ずかしいです!
「ある、じ…?どうかした…?」
眠たそうに目を擦りながら清光が顔を上げました。
「え、あ、どうしたっていうか…っもうこの話は終わりですー!」
「なぁにぃぃ…」
「あさですかぁ…?」
わたしが大きな声を出したので乱と今剣も起きたみたいです。
「も、もうっいいんです!ゆゆっ夕ご飯をみんなで作るのですよ!」
料理を始めるにあたって、わたしは流石にこの格好じゃあできないとなり、お料理が何となくわかるらしい清光と燭台切にキッチンを任せて一度部屋に戻りました。
そうだ、エプロンは小さいのから人が着るサイズじゃないものまで何故かわかりませんが貰っていましたし、適当に持っていきましょう!
わたしはそれっぽいエプロンを持ってリビングに向かいました。
「お待たせしましたー!
ついでにエプロンも持ってきましたがいる人は…」
「俺はいらないかなーもうすることなさそうだし、主もすることないかも」
清光はもう仕事がなくなったのか手を洗っていました。
「そうなんですか?」
「ほら、燭台切の独擅場だからね。
俺は短刀達の手伝いしかしてないし、暫く危ない仕事はしない筈だから机でも拭こうかな」
「わかりました!あっ布巾どうぞ!」
清光は布巾を受け取ってありがとうと言うと、布巾を濡らしてあの長い机を拭きにいきました。
キッチンの調理してる組は…はい、独擅場ですね。
丁度一段落ついたみたいです。
「燭台切、エプロンどうぞ!」
「ああ、ありがとう」
「わたしは何をしたらいいでしょうか?」
「それじゃあ、短刀達と一緒に茹で玉子の殻を剥いてくれるかな?」
「はい!頑張ります!」
燭台切はエプロンを着ると自分の作業に戻りました。
「今剣、乱!エプロン着ますか?」
茹で玉子の殻剥きに苦戦している二人はぱっとわたしの方を見て、エプロン着てみたいとはしゃぎました。