第2章 夢見る日々はきっと
「お待たせ、これであってるのかな?」
「はいっ大丈夫です!」
スーツみたいな服だったからか余計にラフになった印象があります。
「主!こっちこっち」
わたし達は清光達に促されて座りました。
わたしは清光と今剣の間にいれてもらっちゃいました。
乱と燭台切は正面で…、早く袋の中身を見せてあげないとですね。
気が利く乱がお盆に乗せて運んだままになってたコップに一人一人どれがいいか聞いて注いでくれました!
というか、みんな麦茶選んでますねこれ。
「今日のおやつはー…みたらし団子ですー!」
袋から取り出した透明なパックの中身にみんな釘付けですよ!
「一人2本までですよ!では…いただきます!」
みんなもいただきますと言うと、お団子を取っていきます。それではわたしも…。
…甘くておいしい!もちもちです!
冷蔵庫に入れたのでちょっと固くなっちゃいましたがおいしいです!
みんなもおいしそうにしてくれててよかったです…!
「急いで食べたら喉につまっちゃうので、しっかり噛んで食べてくださいね!
つまったと思ったらすぐにお茶を飲んで…」
言っている途中でお団子を食べるのに必死で静かだった今剣がどんどんと自分の胸を叩いて涙目になっていました。
「ーっ!?おっお茶ぁ!飲んで、早くっ飲んでくださいー!」
コップのお茶をごくごくと飲む今剣の背中を叩きます。
「~ぷはっ!…びっくりしました…」
「吃驚したのはこっちです…!」
意外とけろっとしている今剣を見て、大慌てで今剣を囲っていたわたし達は安堵しました。
「もっとゆっくり落ち着いて、たくさん噛んでから飲み込んでください!
食べ物は逃げませんから!」
「はい…かむことのたいせつさ、みにしみてかんじました…」
「危ないから気を付けてくださいね!」
怯えたような顔をしてお団子を見た今剣。
でもやっぱり口に運んで、おいしいんだろうなぁって思う顔をしてくれたのでトラウマとかになってなくてよかったです。
「主ー俺にも構ってー」
ぐだぐだとお疲れモードの清光は、もう2本とも食べきってしまったみたいです。
机に突っ伏していたようですが、顔だけこちらに向けました。
「清光は本当に頑張ってくれました!
大助かりですよーふふー」
笑いながら頭を撫でてみます。
ふにゃっと笑ってくれて、こんなことで喜んでくれるのがすごく嬉しいです。