第2章 夢見る日々はきっと
「わぁ~!服装とかかわいらしいので女の子が現れたのかと吃驚しました…!
雪花です!よろしくお願いします!」
「褒めてくれてありがとうっ、よろしくね。
ボクはちゃんと男の子だよ」
ちゃんと男の子らしいです!
ゲームとかでいうところの『ばぐ』だったらとひやりとしました。
「ちょっと待っててくださいね。あともう一振り…」
せっせと用意をして、また同じ事をします。
眩しくなって、目を開けると桜の花が落ちていくのが見えて、刀に乗って、強く光り…。
とても目が開けられなくなって、そろりと目を開けると人影…清光よりも大きい人ですね…?
スーツの上に色々と防具?みたいなものが着いていてとにかく…身長が…大きい…。
黒い髪の毛で、今ここにいる人の中では一番髪が短くて、前髪が長くて片目が隠れていて…前髪の下の目は更に真っ黒な眼帯で隠されていました。
…背、大きく、ないですか…?
「僕は燭台切光忠。
青銅の燭台だって切れるんだよ。
…うーん、やっぱり格好つかないな」
優しそうな声ですが、見上げないと顔が見えないです…。
ど、どうしても、その、ずもももって文字が背景に書いていそうな風に見えてしまいます…!
「は、初めまして!あっあの、わたしが主?で、えっと、雪花…です!」
「君は僕の主なんだから、そんなに緊張しなくてもいいよ。よろしくね」
お…大人ってこの人のことだ…!感動してしまいました!きらきらしたオーラをまとってますよ!
「すごく背が高いので驚いてしまって…よろしくお願いします!」
わたしもこんな立派な大人になりたいです。
「それじゃあ、部屋を決めたら荷物が届くので、2人の部屋を探しましょう!
そしたらおやつにしましょうか!」
靴を玄関に置いてもらって、廊下を進んで案内をしていきます。
「ここが個人部屋というか共同部屋?で一番広い部屋ですけど、流石にここは使わないかなぁと思ってるんですが一応…」
「あっじゃあボクこの部屋がいいな」
「えっ!?こんなに広いですけど…」
大人数用の部屋と思うのですが…。
「ボク、すごく兄弟多いんだよね。
多分すぐに来ると思うから、そしたら同じ部屋にしたいな」
「わかりました!乱はここで決まりですね!
すぐに荷物が来る筈なので、着替えたら下のリビングに先に行ってくださいね」
さて、次は燭台切の部屋ですね!