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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第2章 夢見る日々はきっと



お店のおばあちゃんから『みたらし団子』を買って、二人のところに戻ります。

「お待たせしました!
帰ったらおやつにしましょう!
お家に帰るまでがお買い物です!」
「なんだかおいしそうなにおいがします!
あるじさま、それはなんですか?」
「ふふー内緒です!」

おやつを楽しみにわたし達はお家へ帰りました。

冷蔵庫に買ったものを入れ、脱衣所の棚のお風呂に一番近いところにトリートメントを置いて、いざ、鍛刀部屋へ!
今回は2つある鍛刀部屋の両方を使ったので、連続で顕現させちゃいますよー!

先に資材を渡した方の部屋にはまた短い刀…短刀ですね!
そういえば『短刀』と『鍛刀』って読み方が一緒でややこしいですね。
そんなことはどうでもよくて!
もう1つの部屋からは清光よりも長い刀!
これぞ刀って感じですごいですね。

「どちらか知り合いだったりしそうですか?」

清光と今剣は会ったとしても記憶にないという反応でした。残念ですね…。
でも、きっといつか会わせてあげられますよね!
わたし達は顕現部屋へ移動しました。まずは短刀の方から…。
今剣の時の同じようにして、目を伏せます。
眩しくなってきて少し顔をあげると、桜の花が落ちてきました。
刀に乗って、そのまますぅっと…。
かっと強く光って、ぎゅっと目を閉じてしまいます。
目を開けると、人の形が光の中から見えてきました。

今剣より高い身長に、長い髪の毛は…ストロベリーブロンド?なのでしょうか。ピンクっぽいというか、赤みがかかっているのか…といった髪色です。
帽子を被っていて、軍服みたいな服で、フリルがついてて可愛らしいです。
顔立ちも、まるでお人形みたいでかわいいです!
こつこついいそうな短いブーツで降りたったその子は、太ももまでの黒い靴下の少し上でスカートを揺らしていました。

…ん?スカートですって?
という突っ込みを入れたかったのですが、ゆっくりと開かれた瞼から澄んだ水色の瞳と目があってどきっとしてしまって、喉からひゅっと空気が抜けていきました。
にこっと笑ったその子は、高めの声で名乗りました。

「乱藤四郎だよ。…ねぇ、ボクと乱れたいの?」

アニメの決め台詞かと思いました。

「あるじさん…だよね?よろしくね」
「…失礼ですが、刀剣男士…ですよね?
刀剣男士で、あっていますよね?」

その子は屈託のない笑顔で頷きました。
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