第2章 夢見る日々はきっと
万屋さんの中には、さにわがお仕事を楽に…効率的に?とにかく役立つものが置いてあったり、家電に食べ物、本やら雑貨まで何でも置いています。
ここのお店はさにわ達しか入れないらしいですが、どういう仕組みなんでしょうね。
「ええっと…料理の本は…」
「主!取ってきたよー」
「流石清光です!ありがとうございます!」
人が多いのにお目当ての本を取ってきてくれました!
うん、これで大丈夫…でしょう!
「後は食材…調味料?野菜、お肉とか…?
うーん…わからないので、それっぽいもの買って帰りましょう!」
「わかりました!とりあえずいろんなものとってきますね!」
わたしと今剣がぱっと食材を取りに向かいそうになるのを清光が必死で止めます。
「待って待って!俺、なんとなくわかるから!
したことないけどなんとなくわかるから!」
刀剣男士の不思議なところですね。
今剣は料理のことを全然知らない様子ですが、清光は何故かわかるらしいです。
もしかしたら今鍛刀中の(語りは省きましたが小人さんにしっかり鍛刀をお願いしてきましたよ)刀剣男士達にも、お料理に詳しい人がいる可能性が高まったように思います。
清光に指示されながら、わたしと今剣は食材を集めました。
「うん、多分これで大丈夫!」
清光はお店のカゴに食材を確認して料理本も入れました。
「あっ!ちょっと待っててください!」
わたしは人の隙間を通って、ヘアートリートメントの見た目がかわいいものを何個か持って、清光達のところに戻ります。
「あるじさまーそれなんですかー?」
今剣が首を傾けて問います。
「トリートメントです!髪の毛にいいものですよ!
みんなで使いましょう!」
「えっ!?ほんと!?使う使う!」
清光が目をきらきらさせてくれてよかったです!
そのままお会計の列に並んで、ここのお店は店員さんが袋にものをつめてくれました!
レジを離れて、2袋分のお買い物をしたので、その1つの袋をエコバッグに入れて、後は帰るだけです!
「主、それ重いでしょ?俺が持つよ」
「へっ?あ、ありがとうございます…!」
買ったもの全部持たせてしまってちょっと申し訳ない…というか力持ちですね。
「つかれました…」
「大丈夫ですか?人込みに疲れてしまったんでしょうか…あっ!」
あるものを発見したわたしは二人を店の前で待たせて駆け出しました。