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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第2章 夢見る日々はきっと



手伝い札を渡すと、ぼふん!とこんのすけが現れて…現れて!?
手拭いみたいなものを着けたこんのすけが現れました。
傍にこんのすけがいるのに…。

「えっ、えぇぇ!?」
「この狐いっぱいいるの!?」

わたしも清光もびっくりです!

「クダギツネですから…たくさんいますよ?」

知りませんでした。
というか、クダギツネってなんでしょう?
そうこうしてる間に鍛刀が終わったみたいです!
刀…清光よりも小さい刀を受けとりました!

「それじゃあ、次は隣の…えっと、刀から清光を…うーん、呼び出した?部屋ですね!」
「顕現部屋のことですね」
「あーあの部屋で顕現するんだ?」

刀剣男士が出てくる?のは、『顕現』というらしいですね。ふむ。覚えておきましょう。
わたし達はまたお部屋を移動します。

清光とこんのすけはわたしよりも後ろに。
台…?ですね。
台に刀を置いて、数歩下がり正座します。
深呼吸をして、心を落ち着けます。

目を伏せて、指を組んで祈るように…。
刀が光を帯び始めたのが瞼越しに伝わってきました。
ゆっくり目を開き、少しずつ顔を上げます。
どこからかふわりと、桜の花が刀に落ちました。
刀に溶け込むように、宿ったように消えました。
目が眩む程強い光に目を瞑り、咄嗟に目を庇って手を顔の前に…そろっと目を開けて手を下げると、光の中から人の形が。

清光との比較になりますが、刀の大きさ…長さですね、それと同じで、低い身長。
やっぱり和風な感じの服装に、長い白い髪。
前髪が長く、片目が隠れています。
歩きにくそうな一本歯の下駄。

あんなに不安定そうなのに、降り立った時にぐらつくことはありませんでした。
ゆっくり開けられた瞼。
薔薇色の瞳は、わたしの方を見て、子供っぽく可愛らしく、無邪気に無垢に笑いました。

「ぼくは今剣!
よしつねこうのまもりがたななんですよ!
どうだ、すごいでしょう!」

外見の印象通りの声が、自慢げに自己紹介しました。
わたしも何だか嬉しくなって言います。

「わたしは雪花です!
わたしがあなたの主です!
よろしくお願いしますね、今剣!」

今剣は一瞬面食らったみたいな顔をして、不思議そうに首を傾けました。わたしもつられて鏡みたいに同じ動作をしてしまいました。
今剣は何か納得したように頷くと、笑顔を向けてくれました。
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