第4章 2人の距離 4
若干顔が赤い由梨は誘ってるようにしか見えなくて。
それを我慢していたのに衝撃な一発を食らわされた
「…あの。お願い聞いてもらえますか?」
おずおずと聞く由梨に、ん?と聞くと
「もっと。…キスしてほしいって思ったんですけど」
咄嗟に両手で顔を隠す由梨
そんなことを言われて我慢出来る男なんているんだろうか。
優しく両手をどかし触れるだけのキスを降らせる
何度も、何度も
今日の由梨の唇は何時もより美味しくて、美味しくて。
きっと雰囲気とパンチ力のある発言の所為だろう。
そして少し唇を食べる様にすると少しビクッと反応する由梨が堪んなくて何度も角度を変えながら唇を食べる
そうすると自然と口が少し開いたのでスルッと舌を出し入れした
薄っすら由梨の顔を伺っているとたまに目を開けて俺を見てついて行くのに必死な目をするのが堪んなくて何度も笑ってしまう
恥ずかしいのかぎゅっと服を握ってくるけどそんなんされてもやめてあげるはずない
「…はっ。あっ」
由梨の吐息がどんどん甘くなっていて聞いてられない
こんな声いつまでも聞かされていたらこれ以上踏み込みたくなってしまう
吐息を飲み込む様にキスしているとだんだんと服を握る力がなくなりもう限界かなと思いそっと離してあげた
俺を見ながらはぁはぁと小さく息を整えている由梨がもう襲ってくださいと言っているようにしか見えなくてそっと包み込むように抱きしめた
「あんまりその顔で見ないで?…止めんの大変」
フフっと笑いながら言うと小さく、はい。と答える由梨
あー。
これは駄目なやつだ。
こんなことしちゃったらこの先いつも通りに我慢出来るか不安になる
1人で処理するにも由梨が眠るまで待たなければならないし今まではそれが出来ていたけどあんなキスした後にそこまで持ちそうにない。
もう。やめよう。
ちょっと苦笑いしながらそう思っていた
あれから俺達は少し変わった気がする。
距離感が近くなった。
座っている時も。
キスもあれほどはないけれどやっぱり我慢には限界があって一度超えてしまった線をキスを数回に留めている