• テキストサイズ

2人の距離〜和さん目線〜

第2章 2人の距離2





あれから暫く経つけど由梨から連絡はなく、出会って無い時と全く変わらない何時もの日常に戻っていた。

由梨と頻繁に会っていた時は良く外食していたのにあれ以来自宅で1人でゲームでもしながら飲む事が多くなり仕事以外はほぼ引きこもり。

以前は自分から飯に誘う事もあったけど最近は誘われる以外は外出しなくなった。

あの後何日かした後しのぶちゃんに会った時なんとなく分かっちゃったのかな。由梨の話は一切されなかった。

それでも落ち込んでいる訳ではなかったし、自分から連絡してみた事もあったけどそれも直ぐにやめた。

由梨には思う事があって連絡をよこそうとしない訳だしそれを強制するつもりもない。


でも、やっぱり少し寂しいんだなって思う。
酒飲み飲みながらたまに由梨との出来事を思い出して思わず笑ってしまう時とか。




ある日の収録。

いつも通りヘアメイク室に入ると久々の顔があった。

まさかこんな事で簡単に再会するなんてね。

今日は楓ちゃんの代わりに来たらしい



「おはようございます。」

いつも通り丁寧に挨拶する由梨は以前より痩せていて…というかやつれていた。

驚いたけどそんなこと言えないし普通に挨拶を交わすといつも通り笑顔で対応する由梨


「めちゃくちゃ久々だよね〜。由梨ちゃん痩せた?」
ヘアメイク中に相葉さんがそう聞くと、お陰様で休日返上です。と答える由梨


「由梨ちゃん最近マジで人気だからなー」
と翔さんは少しからかうように言う

「とんでもないですよ〜。ほんと楓さんのお陰で働かせてもらってる様なものですから」
またまたぁ〜と腰を小突く翔さんに一瞬顔をしかめた後直ぐに笑顔で、やめてくださいよ〜。と返していた。

あぁ。
また痛そうな顔してる。

皆んなはそんな事気づいてないみたいだけど。

一瞬痛そうな顔が鏡ごしで見えてしまい俺も何故か胸がキュッと締まるような気がした

相葉さん、翔さん、潤くんとヘアメイクを終え俺の番になった。


「よろしくねー。」
いつも通りにゲームをしながら鏡の前に座ると、はーい。と笑顔で手早く対応する由梨
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp