第2章 ファインダーの向こう[マサイ]
「このあたりで撮ろうかな」
俺がそういうと
「やっと良い場所見つかったね」
ふぅ、と瑠璃が息をついた
日曜日の公園で人がいない場所を探すのは一苦労だった
そして撮影開始。
だけど瑠璃は相変わらず恥ずかしそうにしている
「瑠璃笑って」
「そんなこと言われても…」
カメラを向けても笑顔はまだまだぎこちない
できればいつもの太陽みたいな笑顔を収めたいんだけどな、、
悩んでいると足元に何かの気配。。
「あ、猫だ」
「わっ!!かわいい~~こっちおいで」
瑠璃は猫を抱き上げて優しくなでる
これはいいシャッターチャンス