第2章 ~ダメな、蜜~
…出会った頃のころから
今日までのこと…
優介を見送って家に帰ってから
写真や思い出の物を見ては
今までのことを振り返っていた。
始まったばかりの遠距離恋愛。
今までだって1週間2週間会わないことは
別に珍しいことではなかったはずなのに、
今日は、もう寂しくてたまらない。
今頃、どこにいるかな?
今日はご飯、どうするんだろ?
…疲れただろうな。
その日の夜、
優介から電話があった。
すぐに、出る。
「優介!もう着いた?」
「うん、今、やっと風呂入った。」
「家のお風呂?」
「そうそう。正確にはシャワーだけど。」
思い出す。
風呂上りの優介の香り。
よく後ろから抱き着いたっけ。
そしたらよく、横を向いて
キスしてくれた。
「ね、いつから出勤?」
「あさって。とにかく明日一日で
家を生活できるように整理しなくちゃな。」
「…一人で、寂しくない?」
優介が、笑う。
あの優しい声で。
「はるかのことを思い出すと寂しいけど…
しっかり仕事して早く一人前になるからさ。
ほら、結婚するためにも、さ。」
「優介…」
「あはは、
一日で2回もプロポーズしちゃったな。
どれだけ俺がはるかのことが好きか
バレバレで恥ずかしいけど。」
泣きたい。
嬉しいのと、寂しいのと、入り混じって。
「優介…次に会える日を楽しみに
私もこっちで頑張るからね。」
「あぁ…お休み、はるか。」
「お休み。」
電話を切って、ため息をつく。
声を聴いてしまったら、
ますます会いたくなってしまった。
…優介…
優介の指先を思い出しながら
自分のシャツをめくり上げる。
もう、乳首はコリコリになってて…
「…は、ぁん…」
胸をもみながら、もう片方の手を
ショーツの中に忍ばせる。
指に絡みつく陰毛が、湿ってる。
「ぁぁ…」
クリトリスを自分でもてあそぶ。
優介の愛撫を思い出して、
体中がイッキに熱くなって…
ちゃぷ…
ワレメに指を沈める。
…オナニーするの、久しぶり。
いつも優介が満たしてくれてたから。
これからは、自分でなんとかしなくちゃ…
はぁ、はぁ、はぁ、
「んぁぁぁ、ゆう、す、け…」
あっという間にイってしまった。
…もしかしたら優介も今頃、
私を思い出しながら、自分で慰めてるかも
しれないな、なんて思ったりした。