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~蜜の音、甘い声~【R18】

第1章 ~初夜の声は、さらすもの。~



はぁ、はぁ…
孝一さんと私の激しい息が響く中、
お義父様の声がした。

「はるかさん、よくやった。
そして孝一も、今日までよく我慢したな。
これで二人は晴れて夫婦だ。
さあ、ここからは二人で
ゆっくりと睦みあうといい。
私たちは失礼しよう。」

孝一さんと私以外の人々が
立ち上がって部屋を出ていく。
お義母様が立ち止まって振り向き、言った。

「はるかさん、
孝一にも弟たちにもしっかりと
女性を楽しませるよう教えてありますから。
この家の嫁の仕事としきたり、
いつかあなたが受け継げるように
孝一に習いながら
これから時間をかけて
身に着けていってちょうだいね。」

…言葉の内容はよくわからないけど、
きっとすごく大事なことを言われてる。

「はい。頑張りますのでこれから
どうぞよろしくお願いします。」

ふすまが閉まる。
…急に静かになり、恥ずかしいのだけど
とても幸せな気持ちに満ちていた。

静かに私に口づけしてくれた孝一さんに
聞いてみた。

「孝一さん、
お母様に何を教えてもらったの?」

「…男と女に関するすべてだよ。
我が家はね、」

孝一さんの口から、私の想像していなかった
この家のしきたりを、また一つ教えられる。

「男は15歳になったら、家族から性教育を
受けるんだ。筆おろしは、母。」

「筆…おろし?」

「童貞を、母にもらってもらうんだ。
そしてそれから、様々な性技を
父と母に習うんだよ。」

「…じゃあ、」

「そう。僕たちに子供が出来たら
僕たちが子供達にそれを教えていく。」

「…もし女の子だったら?」

「処女は結婚するまで守るように。
そして夫を喜ばせるために技を
身に着けさせてから嫁がせる。」

「それは、子供の前で…」

「そうだ。
男が生まれても女が生まれても、」

…孝一さんが私を布団に寝かせる。
今度は、さっきと違って、そっと。

「子供達の前で堂々と愛し合えるように
これから技を磨いていこうね。」

…はい、という返事しか有り得ない。
私はこの家に嫁いだのだから。

静かに口づけをされながら
あちらこちらを愛されていたら、
遠くから、聞こえてきた。

「…ぁあ、あなた、あなた…は、ぁん…」

「父さんと母さんも、始めたね。
僕たちに刺激されたかな。」

私達も、あんなふうに、
仲の良い夫婦にならなきゃ、ね。
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