第1章 ~初夜の声は、さらすもの。~
そうだ、もう
どれだけ乱れても
どれだけ喘いでもいいんだ。
だって、やっとこうして
繋がれたんだもの。
「孝一さん、孝一さんも、出して。
私のナカに、いっぱい、精子を…」
さっきまでの遠慮がちだった私が
突然、別人のようにおねだりをする。
…あ、お義父様やお義母様は
イヤな顔、していらっしゃらないかしら?
チラリとそちらを見ると、
お義父様はまた、浴衣の前を大きく膨らませ、
お義母様は、表情一つ変わっていないものの
正座をした足元がもぞもぞと動いている。
おばあ様は満足そうに私を見ているし、
おじい様も、自分の股間をフニフニと
手で触っているようで…
よかった。
乱れて、いいんだ。
皆さんに、見て頂かないと。
私達が本当の夫婦になる瞬間を。
興奮してうわずる声で、
孝一さんにおねだりする。
「お願い、そのまま奥で、出してぇ…」
「ぁぁ、うちの奥さんは、欲しがりだ。」
ニヤ、と笑った孝一さん。
パン、パン、パン、パン…
「どうだ、どうだい、はるか、
俺のセックス…はぁ…どうだ?」
「…ぁう、毎晩、ほしい、です…」
「好きか?初夜なのに、もうセックスが
そんなに好きになったのか?」
「…ぃ、ぁぁ、はい、はるかは
…たくさん、子供を…」
「そんなこと、聞いてない。
セックスが好きかどうか、聞いてるんだ。」
「…すき。私、セックスが、ぁぁぁっ…」
孝一さんは、もうほとんど立ち上がった姿勢で
私に猛烈な勢いで挿入している。
自分で見上げる陰毛に、
白い精液だか愛液だかわからないものが
ネチョネチョに絡みついていて
抱え上げられた身体からは
さっき弟たちにかけられた精液が
胸から首にむかって白い道を作っていた。
忘れられない、夜に、なる。
「ぃぃぃ…っっっ…や、これ、イクって、これ?」
全身が硬直しながらビクビクと痙攣する。
目の前が白くなって気を失いそうになり、
そんな私の耳に届いた声で、
やっと意識を繋ぎとめる。
「ぉぉぉぉぉぅぅぅっっ…出、るっっ!」
グイッ、グイッ、グイッ、グイッ…
奥の奥の奥に突き刺された
孝一さんの男性器が
私の中でビクビクと動いているのがわかった。
ほんの数秒後、
「っうぁ…」
耐えきれないように孝一さんが脱力し、
担がれていた私の両脚と下半身は
ガクっと布団に落ちた。
