第3章 女主人
チュッと音を立てて戯れに頬へ口付けると、私が触れた頬を手で押さえながらノアールが赤い顔で恨めしそうな目を向けてきた。
「お、俺…胸よりも、もっと、知りたいとこが有ります」
そう言ってノアールは身を乗り出した。そして私の膝に手を置くと、視線をその奥へと向けてゴクリと喉を鳴らした。
「ここを…ここの事を、教えて下さい」
ノアールの瞳は明らかに欲情していた。チラリと視線を下に向けると、彼の高ぶりはぎんぎんに勃起していて先端がつやつやと濡れていた。荒い呼吸で頬を染め熱っぽく見詰めてくる姿にゾクリと私の背筋が震えた。
「…分かったわ」
私は手を後ろにつくと、膝を立ててゆっくりと開いた。視線は相変わらず私の下部を凝視していて、そんなノアールの必死な姿に何と無く恥ずかしくなってしまった。私にもこんな感情が残っていたのかと驚いた。
「ん…見える、かしら?」
きっと私のあそこは濡れているに違いない。私は緊張に喉を鳴らして、ノアールにもっと中を見せるために震える足を更に開いた。
「っ、はぁ…見えます、ご主人様…でも、もっと…」
ノアールの催促に息を飲むと、手を下部へと伸ばし自らそこを開いて見せた。ヌルリとした感触に体が羞恥に震える。
「…これで、どう?」
私は指が震えて私のそこが閉じてしまわぬように、ノアールに動揺を悟られないよう出来るだけ平然と口にして見せた。さっきから胸の鼓動が早くなって、僅かな息苦しさを感じる。
無垢なものに自身の淫らな場所を見せる背徳感が何とも言えず興奮を誘った。
「……はい、良く…良く、見えます」
ノアールはもっと近くで見ようと、身を屈め覗き込むようにして私のそこへ顔を近付けた。
「桃色で、濡れてて…前に見たものと、全然違う…凄く、凄く…綺麗です」
ノアールが興奮に唇を舐めた。そして確かめるようにおずおずと指先でそこへと触れた。
初めは怯えるように指先で突いていたものの段々と辿りなぞるようになって、今度は指先で上の小さな蕾へと触れた。そこに指先を押し当ててゆっくりと回す。
「っ…」
私は反応せぬようにと堪えていたものの、そこに触れられてしまうと我慢が出来なかった。ビクリと体を震わせて唇を噛み締めると、それを見たノアールが更に顔を近付けた。
「綺麗で、凄く…美味しそう、です」
そう言ってノアールは舌を這わせたのだった。