第17章 桜舞う
政宗達と作った料理を不思議そうに見る面々
それもそうだ。
そこにはピザと思しき物や唐揚げなど現代ではよく食べていたものが並べられていた
「これは私の時代でよく食べられているものです!材料は全部揃わなかったけどなるべく似せて作ってあります!あっ、政宗が作ったから味の保証はできますよ」
そう言うと手を出したのは信長だった。
ピザもどきを一口食べる
『これは…味わったことのない物だな…だが美味い』
その言葉を皮切りに皆んなが食べてくれる
口々に美味いと言ってもらい政宗と目を合わせて笑う。
料理を堪能していると、突然音楽が鳴り出す
ビックリして見上げると大道芸人が場を盛り上げる
『驚いただろう?』
飛鳥の隣に座り一緒に見上げる光秀
「光秀さんが呼んだんですか?」
『彼方此方行くのでな…』
そう言ってまた芸を見つめる
音や踊りをお酒を飲みながら楽しむ
『家康、弓を持て』
信長にそう言われると珍しく不機嫌でない家康がいつの間にか用意してある弓を構える
美しいフォームで構え矢を放つと、一瞬で的の真ん中を射抜く
「凄い!!!!家康凄いよ!」
興奮してはしゃぐと照れたのか目を伏せながら
『別に…普通だし』
弓を家臣預けて家康が隣に座る
「楽しんでるもらえてる?」
花見の話をした時『めんどくさい』と言われていたので少し不安に思い尋ねると、酒を呑みながら
『楽しんでないように見える?』
といつもの天邪鬼で返される
ふふっと笑い飛鳥もお酒を吞む