第17章 桜舞う
お花見当日
国から帰って来た家康にはやっぱり
『めんどくさ…』っと言われてしまったけど、秀吉さんに頼んだ事を確認したり、政宗と買い物や料理【隣で見ながら、決して手は出さない】をして無事当日を迎えられた。
場所は安土城から少しだけ離れた場所
普段人も余り来ないけど小さな泉とそれを囲むように咲き乱れる桜
(うわぁ…キレイ…)
現代では見られないほどの美しさ。
お花見が出来るところなんて現代にはいっぱいあるけど、ビルや車の音がないだけでそこは特別な場所になる。
近しい家臣やいつも良くしてくれている女中さんも皆んな呼んでのお花見
秀吉さんに頼んだのは現代でのライトアップに変わるものとシートの代わりになるもの。
飛鳥は現代で夜までお酒を飲んでお花見をよくしていたのだった。
桜の木の合間に提灯が飾ってあり、暗くなるとロウソクで明かりを灯せるようになっていた。
シートをの代わりはお針子さん達が端切を継ぎ合わせて作ってあった。
どれも丁寧に柄や色を合わせて作ってあり本当に一枚のシートのようになっていた。
少し前に準備していてくれてた人達に飛鳥は頭を下げる
「ありがとうございます」
まるで現代のお花見と同じような光景に懐かしさを覚える。
政宗達と作った料理を並べる
皆んなで食べれるように朝から大量に作った。
それもまた飛鳥には楽しかった。
飛鳥達が作った料理の他に各御殿の女中さん達も料理を作って来てくれていた。
シートの上に料理を並べそれを囲みながら座る
『皆の者、大儀であった』
信長が酒を掲げる
皆も酒を掲げお花見が始まった