第1章 Important person〜日常
飛鳥はニコニコしながら廊下を行くと三成に会う
『飛鳥様、そんなに楽しそうにしてどうされましたか?』
「あっ!三成くん!これから秀吉さんの御殿に文を届けに行くの!」
飛鳥に釣られていつものエンジェルスマイルで
『そうなのですね!秀吉様の所へ行くのが楽しみでニコニコしているのですね』
どこか抜けてる三成に、飛鳥は慌てて
「違うよ!いや、違わないけど…あの、秀吉さんの御殿に行った後、城下町に反物を見に行こうかなって!それが楽しみなの!」
ふにゃっと笑いながら言った。
『そうですか。御一緒したいのですが、書庫の片付けをしないと行けませんので…申し訳ありません。』
そこに光秀が急ぎ足で近づいて来る
「あっ光秀さん」
『相変わらずの間抜け面だな飛鳥』
会うたびにからかう光秀
「もぉ!またそう言う事いって!」
口を尖らせながら
「それじゃ行ってくるねー!」
そう言って出て行く飛鳥を見送ると光秀が少し険しい声で呟く
『少し報告がある。お前も一緒に天守へ来い』
何かあったのだと察した三成は光秀の後ろを足早について行った。