第9章 Loved one〜政宗ルート
反物屋を出ると目の前の小物屋に立ち止まる
「うわぁー!可愛いー」
色とりどりの櫛や簪を目をキラキラさせて見つめる。
その中の一つの簪を手に取る
「これ…ステキ…」
それは月を模った簪
政宗の兜の前立と同じような三日月の飾りが付いている
『おっ!俺の兜と同じだな』
飛鳥は其れをそっと置き
「私にはキレイ過ぎてまだまだ似合わないよー!」
『俺とお揃いじゃ嫌なのか?』
政宗はワザとそう言って眉間にシワを寄せる
「いゃ!そうゆう事じゃ無くて!」
慌てて否定する飛鳥に、今度はニヤっと笑って
『冗談だよ』
そう言われて飛鳥は口を尖らせて
『政宗の意地悪!』
飛鳥は政宗の手を引き店を出た