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【イケメン戦国】誘惑の華

第50章 夢幻〜政宗〜




久しぶりの2人だけの夕餉。

「美味しいね」

ニコニコしながら夕餉を食べる飛鳥。

『本当美味そうに食べるな』
「だって本当に美味しいんだもん」

綺麗に完食する飛鳥を優しく見つめる政宗。

(可愛いやつだな…)

幸せってこう言う事なんだなと改めて思う。

夕餉を終え湯浴みを済ませると、飛鳥にも湯浴みを促す。

飛鳥が湯浴みから戻るまでに、酒とツマミを用意して縁側に腰掛ける。

ゆっくりと過ぎる時間の中、空に浮かぶ月を見つめる。
満月が政宗の顔を照らす。

「政宗…?」

湯浴みから戻った飛鳥は濡れた髪を横に束ねて戻ってくる。

『こっち座れよ』

縁側に座らせ徳利を持たせると酒を注ぐ。

「久しぶりのお酒…」

微笑みながらコクリと一口飲む
隣で政宗はお茶を飲みながら、ツマミを勧める。

『お前に飲ませたくて置いておいたんだが、二人になれなかったからな。』

湯浴みでほんのり染まった頬が、お酒のせいでさらに染まる。

月を見ながら二人でのんびりする。
ゆっくりと流れる時間が幸せでならない。

「政宗…政宗の事わからなくなっちゃってごめんね」

それかあの事だとすぐわかった。

『仕方ないだろ?呪術だったんだ』
「でも…」
飛鳥を抱きしめる。

『そんなに気に病むなら…』

飛鳥を横抱きにすると褥に連れて行き優しく寝かせる。
飛鳥に覆いかぶさって両手を押さえ、深く口付けする。

「んんっ…」

強引だが決して乱暴ではない口付け。
舌を何度も絡めてる政宗に必死で答える飛鳥。

唇を離すと二人の間に銀糸が繋がる

『俺を忘れなくしてやるよ』

飛鳥を起こし帯をさっと解くと後ろ手に両手を縛る。
肩から夜着が滑り、帯が巻き付く辺りで纏まる。
そのまま横たわらせると両手が自由にならなくなった飛鳥は、あられもない姿に身体を丸まらせる。

「政宗…これ解いて…」

必死に手首を動かす飛鳥だが、そんなに簡単には取れない。

『取らねぇ…大人しく俺に抱かれてろ…』
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