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【イケメン戦国】誘惑の華

第48章 夢幻



飛鳥が記憶を辿っている時…

信長達は廃民家周りを包囲しながら様子を伺う。

目に涙を溜めながら飛鳥が話す前には、祈祷師が顔を歪めながら声を荒げる。

『飛鳥…何かを思い出そうとしてるのか?』
隙間から見る秀吉が呟く。

『飛鳥自身が気付かなけりゃダメなんだろ?』

三成に言われた言葉を思い出す政宗。

光秀は祈祷師を見据えながら鞘に手をかける



大和に呼ばれ思考が止まる

『飛鳥…?俺と…一緒に来ないか?』

優しく頬を撫でられる

「どこへ…?」

見上げる大和の顔は優しく微笑んでいる

『誰もいない…ずっと二人で居れる場所に…。もう…絶対離れない場所…』

「離れない場所…?ずっと一緒に…?」


秀吉達にも飛鳥の声が聞こえる。

『駄目か』

光秀の低い声が響き手にかけた鞘から刃が見える

『そう…ずっと二人でいるんだ…今度こそ』

そう言った大和の顔は微笑んでいる

「大和…どうしてそんな顔するの…?」

微笑んでいる大和の顔に重なる様に、苦しそうで悲しそうな顔が見える。

『飛鳥?何言ってるの?ほら…行こう』

大和が困惑している。
重なるもう一人の大和が何かを言っている。

「何…?なんて言ってるの?」

飛鳥には行こうと誘う大和の声が遠くなる。
その代わり重なっていた大和が優しく呟く

【飛鳥…思い出して?】
「思い出す…?何を…」

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