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【イケメン戦国】誘惑の華

第48章 夢幻




三成が書物を広げ見せながら説明する。

『先程の光秀様の報告と合わせて見ますと、祈祷師は若返りを行っているのではないかと。』

若返りの為に娘の生気を祈祷で取り自分に入れる。
祈祷師はその娘から見ると別の人間に見えている。
だから意図も簡単に祈祷を行える。
娘の生気が無くなると別と地域に移動し、脚が付かないようにしているのではないか。

娘が正気に戻るには、娘自身が気付かなければならない。
ただ幻の相手はその娘の後悔や願望の相手が多い為、生気に戻るのは難しい。


三成の話を聞き方々からため息が聞こえる。

『飛鳥自身が気づかぬと…命が尽きると言うのだな』

信長の言葉が現実味を帯びる。
あのまま痩せればいずれ命は尽きる。

『引き続き、探れ』

そう言って何かを考えながら信長が広間を出ると、暗い顔のまま秀吉達も部屋に戻った。


ーーーーーー
飛鳥行ってくるな!
…うん!気を付けてね?
おう!いい子で待ってろよ?
…もう!子供じゃないんだから!
くっ、わかってるって
…行ってらっしゃい!

………………
……………
…………

大和…

…どうして?
…なんで…

嫌だよ…

ねぇ…

ーーーーーー


今日もまた夢を見る

いつもの様に縁側に座る…

(なんで…私泣いてるの?)

忘れていた大事な事を思い出せそうだけど…
なんで泣いていたのか…わからない。

『飛鳥…、っ!どうした』

信長に言われ自分が泣いてる事に気付く。

「わからないんです…何か大切な事を忘れてるんです。でも…」

本当にでもわからない。

『…【大和】と言う奴の事か』

顔を上げると信長は穏やかな顔をしている。

「大和は…祝言の約束をしていたんです。海を守る仕事をしていて…私はデザイナー…お針子の試験を控えたいたんですけど、受かったら祝言を挙げようって。それで…いつもの様にお仕事に送り出して…えっと…」

その先がわからない…でも、とても悲しくて嫌な感じ…

『そうか…貴様にとって大切な奴だったのだな?』

飛鳥はコクリと頷く…


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