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【イケメン戦国】誘惑の華

第48章 夢幻



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早く起きろよ飛鳥
…んー…おはよ
昨日も勉強してたんだろ?よく頑張ってるな…俺が飯作ってやるよ!
…本当に?嬉しい!
結婚しても、家事は分担な?
…うわぁ!できる男だね!
当たり前だろ?飛鳥の為だけできる男になるんだよ!
…ふふっさすが大和
あっ後、俺たちの子供にはできるパパだな!
…っ、うん!

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目が覚める。
また大和の夢。

会えたのに?
まだ夢を見るの?

結局その日もそのまま眠れずに朝を迎えた。


再開してから数十日、短い時間だけど毎日大和に会いに行った。

城下に出ると決まって大和は現れてくれて、いつもの民家で未来にいた頃の話をする。

しばらく話して城に戻る。

城ではお針子の仕事をしてたり、世話役の仕事をしたり。

そして…

眠ると大和の夢を見るの。
未来で一緒に居た時の夢…

その度に目が覚める。
決まって夜明け前。
それから眠る事はいつも出来ない。

最近気づいたけど、大和の夢は出会ってから順に見ていってるみたい…

見れば見る度に薄れていた記憶が蘇って、大和に会うとその話をするの。

それを懐かしそうに大和は聞いてくれる…

今日は記念日の前に喧嘩した時の夢…


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飛鳥!!!!
…離して!
待てよ!聞けって!
…聞きたくないの!
俺は飛鳥が大事だから!離れる気なんてないから!
…っ…何か…隠してるでしょ…?
それはっ!今は言えないんだよ…
…どうして?
ちゃんと…話すから。だから俺の事信じて?
…私から…離れたりしない?好きでいてくれる?
当たり前だろ?俺が幸せにするって言ったじゃん。
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隠し事してるのに話してくれなくて…
悲しくて、大和が離れちゃうって…

でも抱き締められちゃったら許すしかなかったんだよね…


「ふふっ…」

太陽が出始めた頃。
縁側で思い出し笑い…
これが最近の日課。

『飛鳥…』
「あっ!信長様、おはようございます」

ニコニコしながら微笑む飛鳥の隣に信長は座る。

『どうした?楽しそうだな』

見つめられても、大和を思い出し顔が綻んでしまう。

「はい、とっても…」

そっと頭を撫でられて信長様は天守に戻る。
これも日課の一つ。

でも…何か大事な事を忘れてる気がする…。
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