第48章 夢幻
光秀の部屋には秀吉と家康。
『一体何があったんだ』
秀吉が光秀に詰め寄る
『俺は何もしてない。飛鳥に城下に誘われてな。突然立ち止まったと思ったら【大和】と呼びながら走り出したんだ。それで鼻緒が切れて転んでから、何も話さない。これが全てだ。』
ありのままを話した光秀
『【大和】とは一体』
家康がその聞きなれない名前を口にする
『わからん。ただ誘ってきた飛鳥はどこかおかしかった。クマも凄いしな。』
光秀もまた、飛鳥の異変に気付いていた。
『朝飛鳥に聞いたんだか、何もないと…。明らかに寝不足だとは思うんだが。その【大和】って奴と、飛鳥の寝不足に何か関係があるんじゃないかって。』
秀吉は帰ってきてから泣き続ける飛鳥の様子に【大和】が関係してるのでは?と思っていた。
『ひとまず本人に聞かないと。秀吉さん、聞き出してみてください。俺も調べてみますんで。』
家康に言われた光秀も独自で調べてみると告げ、部屋から出た。
秀吉は飛鳥の部屋に向かう。
『飛鳥』
返信のない部屋を覗くと、飛鳥は泣き疲れたのだろう…眠っていた。
目が覚めると外は暗く、自分が眠っていた事に気付く。
飛鳥は部屋を出て縁側に座る。
(皆んなに心配かけちゃったよね…今日謝らないと…)
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飛鳥俺と付き合って?
…うん。よろしくね!
俺、飛鳥の事絶対幸せにするからさ!
…ふふっ、私が大和の事幸せにするんだから
はぁ?俺だよ!
…私だって!
ぜってぇー負けねぇー!
…私だって負けないんだから!
ぷっ!ふはははは…
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