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【イケメン戦国】誘惑の華

第5章 Important person〜それぞれの想い


夜も更けた頃
飛鳥の部屋の中から叫び声が聞こえる

「嫌っ!あぁーー!嫌ーーー!」

その声を聞いて急いで部屋に家康が駆けつける

『飛鳥!』

声をかけても意識が混濁している飛鳥は叫びながら身体をバタつかせる

その身体をギュっと抱きしめる
宥めるように、落ち着かせるように、優しい声で

『飛鳥…大丈夫…飛鳥…安心して』

次第に飛鳥は落ち着き薄っすらと目を開ける

「あっ…い…いえ…やす?」

『あぁ…そうだよ。大丈夫飛鳥。ここは城だから…』

優しく抱きしめて声をかける

「私…あの…小屋の…中…てっ手篭め…に…」

そう言いかけると

『いい。言わなくていい。大丈夫だから大丈夫』

そっと褥に寝かせる

飛鳥の声で秀吉と政宗が駆けつける

『『飛鳥!』』

「秀吉…さん…政宗…」

みるみる目に涙が溜まりそれが零れ落ちる

「私…皆んなに…迷惑をかけて…」

消えるような声で ごめんなさい と。

『飛鳥…大丈夫だから…今は身体を治して…』

秀吉が頭を撫でながら優しく言う

『食欲が出たら俺が美味いもん作るから、ちゃんと食べろよ?』

政宗はなるべくいつも通りに声をかける

「ごめん…なさい」

そう言いながら飛鳥は目を閉じ眠りにつく



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