第5章 Important person〜それぞれの想い
『家康です』
『入れ』
そこには光秀、三成、秀吉が顔を歪ませて座ってる
『飛鳥は…報告を』
信長に家康から詳しく飛鳥の状態を報告する
『口の中の傷はすでに止まっています。
鎖骨の傷は思っているより深く…麻酔をして縫合しました。脇腹に広範囲で痣が…軟膏を塗ったので時間が経てば治ると思います。骨は異常は無さそうでした。それと…』
そう言って言葉が止まる
『…そうか…やはり』
信長は言わずともわかると言うように目を伏せる
『はい…出来る限り掻き出したのですが…』
前のめりになりながら秀吉が声を荒げる
『掻き出すって!それは!!…』
唖然としながら三成は口をつぐみ、光秀は苦虫を噛み潰したような表情をする
『後は…月のものがくるまでなんとも…それと、飛鳥の精神も…目が覚めてからどうなるか…』
家康は言いながら目を伏せる
『わかった。戻れ』
信長が言うと皆は天守を出る
部屋に1人になると第六天魔王とも言われる信長は肩を落とし
『飛鳥…』
呟きながら身体から殺気を放った