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【イケメン戦国】誘惑の華

第42章 夜も日も明けない〜家康〜




城で生活し始めて数日

その日も二人で朝餉を食べてから、家康は薬部屋に。
飛鳥はお針子部屋に、それぞれ向かった。

相変わらず凛は、家康が思う事がわかるかの様に行動していた。

『凛』

家康が呼ぶと襖の外から返事が聞こえる。

『消炎に使う薬草が足らないから…』

凛は被せる様に言う

『この時期ですと彼岸花でございますね?』

その答えに家康は驚く

『あんた…薬草わかるの?』

『はい。父が薬師だったもので。』

その答えに納得した。

『そう。じゃぁいくつか取って来てもらえる』
『わかりました』

そう言って凛が部屋を出ると、秀吉が部屋を訪れる

『政宗達から報告が入った。怪しい動きがある様だ。』
『わかりました。』

戦になるだろう。
この薬の量では足らなくなってしまうかもしれない。

戻って来た凛に薬作りを手伝わせる。
親が薬師だった凛は、やはり家康が言わずとも思った通りの薬を作る。

家康は滅多な事が無ければ薬部屋に人を入れない。
凛は周りの評判も良く、親が薬師と条件が揃ったため異例だが手伝わせた。

もちろん何があるかはわからないから、自身も作りながら凛の手元を確認はしていた。

見ていても特に怪しい行動をする事もなく、卒なく薬作りをこなす。

ただ薬部屋で女中と二人。

(飛鳥が見たら、あの子勘違いするよね。)

少し飛鳥に申し訳なく思いながら薬を作り続けた。


しばらく作ると軍議の報告。

凛に任せるわけにはいかない。

退室させ、自分も広間に向かった。

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