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【イケメン戦国】誘惑の華

第40章 感謝の気持ち


作業をしている間、秀吉や家康が部屋を訪ねてくるが

「開けないで!」

を繰り返し部屋には絶対に入れなかった。


作業を初めて3日目の昼、全ての作業が終わる

「終わったー!!!!」

出来上がった6つの木札と袋

【信】の字の木札は白無地に赤と金の刺繍がされてる袋に。

【秀】の字の木札は深緑の千鳥格子模様に黄色い刺繍がされてる袋。

【政】の字の木札は青と白の市松模様に赤い刺繍がされてる袋。

【家】の字の木札は黄色の唐草模様に緑の刺繍がされてる袋。

【三】の字の木札は紫色の縞模様に白い刺繍がされてる袋。

【光】の字の木札は白と紫色の七宝模様に黒の刺繍がされてる袋。


飛鳥は武将達に御守りを作っていたのだ。

木札をそれぞれのイメージに合わせた色の袋に包み、一つ一つに丁寧に気持ちを込める。


これはいつも守ってもらってる彼らに、少しでも武運があるように…
そして…無事に帰っこれるように…

そう祈りを込めて作った。


今日は信長と三成が近隣の小競り合いを鎮圧して帰ってくる。
その前に作り終わりたかった。

それ故にひたすら部屋に入られる事を拒み、怪我の理由を伏せた。

(なんか鶴の恩返しみたいな気分だったなぁ…)

ふふっと笑うと大切に風呂敷に包んで伸びをする。

『飛鳥?御屋形様が帰還するぞ』

開けないでと言われ続けた秀吉が遠慮しながら言うと

「どうぞ」

と部屋に招き入れる

『入っていいのか?』

なおも言う秀吉を部屋に招き入れ

「ごめんなさい。色々立て込んでて…もう平気だよ!」

いつものふにゃっとした笑顔を向けると、久しぶりに秀吉が頭を撫でてくれる。

「あぁ…この手、安心する…」

擦り寄るように秀吉の手に頭を傾けた。

『っ…よし!お迎えに上がるぞ』

「うん!」

城門の前には家康、政宗、光秀が既に待っていた。

そこに蹄の音が近づく。

「信長様!三成くん!お帰りなさい!」

飛鳥はとびっきりの笑顔で二人を出迎えた。


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