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【イケメン戦国】誘惑の華

第28章 熱中症にご注意




『ちょっ!何なのこれ』

物音と叫ぶ声
家康が部屋の前まで来ると、廊下に散らばる書物。

中を見れば三成と秀吉が慌て名前を呼び、その影から見えるのは飛鳥の脚。

『飛鳥?』

近寄って三成に抱かれる飛鳥を見やる

『っ…!水と氷!早く!』

三成が慌てて部屋を出ると飛鳥を褥に寝かす

『秀吉さん!何でもいいから扇いで!』

その声に持っていた扇子で飛鳥を扇ぐ秀吉。

『飛鳥、脱がすよ』

一声かけ帯に手を掛ける

『家康っ…』

言いかける秀吉に

『熱気にやられてる!熱を逃す為です』

手早く着物脱がす家康
秀吉は顔を赤くして飛鳥から目を逸らしながら扇ぐと、三成が桶に氷水を作り政宗とともに部屋にくる。

『家康様っ!』

霰もない飛鳥の姿にぼっと顔を赤くするが、直ぐに枕元に桶を置く

それに布を浸し絞ると首の背後に当てる

『飛鳥が大変だって…』

政宗も飛鳥の枕元に座る

『熱気にやられてます。後は両脇を冷やして…』

テキパキと治療していく家康

『後は少しでも水分を取ればいいんだけど…』

脱水症状になってる
水を飲まさなければ危ない


政宗はとっさに湯飲みの中の水を口に含み、飛鳥を抱き上げると口付けする

重なり合った口から水が滴る

ほんの少しばかりだが、飛鳥の喉がコクリと動くと、重ねた口を離しもう一度同じ様に飛鳥に水を飲ます

『はぁ…少しは飲んでくれたか…』

濡れた口元を手の甲で吹き、飛鳥の口から少し伝う水を拭き取ってやる

一連の流れに秀吉と三成は凝視するしかなかった。





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