• テキストサイズ

【イケメン戦国】誘惑の華

第28章 熱中症にご注意




葉月…現代での8月

襖を開けっぱなしにして少しでも部屋に風を入れる

「暑い…」

現代ではクーラーが効いてる部屋の中で過ごしてた

だって夏は苦手…
暑さには耐えられない…

誰もいないのを確認して少しだけ襟元をはだけさせて合わせを開く

「あぁ…涼しい…」

思った以上に着物は暑いもので、キャミとミニスカートを思い出す

(この時代じゃ考えられない格好だよね…キャミとミニスカートとか…しかも何処にも売ってるわけないし…)

そんな考えも暑さで薄らぎぼーっとしてくると、その場に横たわる…

(あっ…これ熱中症の症状…?やばいかも…)

薄っすらと意識がなくなって、額からは汗が滴る…



廊下を両手に大量の書物を持ち三成が歩いていると、途中秀吉とぶつかってしまう。
床に散らばらせた書物は、秀吉が半分持ってもまだ大量だった。


『申し訳ありません…秀吉様…お怪我はありませんでしたか?』

『あぁ、大丈夫だが…もう次からは前が見えないくらい沢山持ち出すのはやめろ。わかったな?』

『はい!以後気を付けます』

小言を言いながら歩いていると、突然三成が立ち止まり手から大量の書物が落ちる

『三成!またっ…』

そう言いかけた秀吉が三成を見る。

そこは飛鳥の部屋の前。

開け放たれた部屋の中には着物が乱れ横たわる飛鳥

思考が停止してた三成が慌てて駆け寄る

『飛鳥様!!!!』


『飛鳥っ?』

三成が発した名前に驚き、また秀吉も書物を落とし駆け寄る


三成が飛鳥を抱きおこすと、飛鳥の身体は熱く、肩で息をしている。
いつもは艶のある唇がかさついていた。

秀吉は三成の肩越しに飛鳥を見ると、乱れた着物でぐったりとする飛鳥。
/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp