第4章 狂いだす
Nside
グチュグチュと響く水音が何をしているか表していて、感覚も聴覚も犯される。
「あ…ぅ、ふ……ハ、ハ…ぁっ!」
「ニノ、もう、三本も入ってる…わかる?」
「んぁっ!」
ヌチャ…
大野さんの長い指が、グルリと中をかき混ぜた。それに合わせてビクビク跳ねる躰。
初めてなのに…苦しいのに…
どこか、もどかしくて勝手に腰が跳ねていやらしい声を止められない。
怖いのに、早く大野さんを感じたいと思ってしまう自分がいて。
ナカをグチャグチャに擦られるたび、その欲求が膨らんでいく。
「は…おーの、さん……」
「ん…どした…」
「も…そこは、いい、から…ハ…ッ
挿れて…?」
上ずる声で必死で発した言葉も、喘ぎに邪魔されて今にも消え入りそう声になってしまう。
だけど、早く…はやく、一つになりたい
おおのさんを、気持ちよくしたい…
「…まだ、ダメ。
ちゃんと広げないと、痛くなるから…
ほら、ニノは集中して…?」
ヌプッグチャグチュ…ヌチャ…クチュ…
「あぁっ!ヒ…ア、ぅ…ふ…っ!」
後ろをかき混ぜていた指を抜き差しされて、感じるトコロをわざと擦りあげられて高い声が出てしまう。
大野さんのだって、苦しそうにジーパンを押し上げてるくせに、こんな時に紳士的になんなくていいのに。