第4章 狂いだす
Nside
「ひぁ…っ!」
躰がビクリと跳ねて、ついでに変な声まで出てしまった。
突然侵入してきた大野さん手が俺の背筋をつたってうなじまでゾクゾクと鳥肌がたつ。
…なに、うれしそうにしちゃってるのよ
大野さんの手でビクビク跳ねるいやらしい躰が俺は恥ずかしくって恥ずかしくってたまらないのに。
…この人、すごく嬉しそうに見てるんだもん。初めて見た大野さんのオスの顔から見え隠れするその表情を見るたび、
……俺のこと好きだって言われてるみたい
なんて思ってしまって、ますます口から変な声が溢れ出してしまう。
「ふぁッ!フ…ぅ…んぁっ!」
ピチャ…ジュル
フッと視界から一瞬消えた大野さんが、俺の首筋をベロリと舐めた。同時に背中をくすぐっていた手がTシャツをまくりあげる。
「んふ……ちくび、たってる」
露わになった俺の真っ平らな胸を見てデリカシーのかけらも無い一言を放つ大野さん
顔の熱が、一気に体中に広がる
…しょーがないでしょっ
勝手に、たつんだもん…っ!!
「も…ヤダ…っ!」
たくし上げられたシャツの裾を握りしめて引っ張るのに、大野さんの手がそれを許さない
それどころか、たちあがる乳首を凝視している。
「……かわいい」
俺は躰がボンっと音を立てたんじゃないかと思う。