第1章 入寮のススメ!(プロローグ)
「寮母さーん、俺ルー多めでお願いします!」
と、言って白髪で白衣を着た、明らかに学生さんじゃない人が混じっていた。
「あ。え、あ、はい。えっと…(だれ?だれ?)」
「おねえさーん!こっちもこっちも!」
グラサンのおっさんも混ざってて、もうカオスだった。
とにかくいろいろ突っ込みたいこと満載だったけれど、とりあえず無心でカレーをよそった。
「新八くん…、もうなんか…なにを突っ込んだらいいかわからないよ…」
空になった鍋を眺めながら、私はぽつりと言った。
「なんか、すみません。こんな感じの場所なんです。
辞めないでくださいね…」
と、心配そうに言われてしまった。