【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第6章 〜コナンとバーボン、密室事件〜
ーーーミステリートレイン後
あの事件から数日が経過。ポアロのバイトも体調不良を理由に休んでいるという安室透
しかしそれは表向きのことで、裏での彼はとてもピンピンしているらしい
「わ〜、我らが首席様の降谷が仮病使ってる〜w」とLIN○のグループで騒ぎ立てる研二お兄さんを、言わずもがな(後日、物理的に)締めていたほどに……←
なぜ、彼が身を隠しているのかというと、それはある少年が原因なのだというのだ。それこそ言わずもがな、私の弟である新一だった。
そしてある日、安室透名義の部屋に訪れると、ソファに隣り合って座って彼は私にこう聞いてくる
降谷「…椎奈、あの少年は何者なんだ? ただの小学生とは思えないんだが」
椎奈「……」
私はそっと目を伏せ、密かに答え方に迷いを持ってしまう。
彼ほどの頭脳を持つ人間が、「ただの小学生」といって納得するわけもない。けれど、この秘密は私の転生と同様、バレるわけにはいかないのだ
椎奈「…さぁ?ただの小学生だよ、コナンくんは。私と新一が可愛がる弟分だし…」
降谷「……」
零さんの目が、本当かと問い詰めるように私の顔をじっと見つめる。それに苦笑いしながらも、余計なこと言わないようそれ以上は言わないことにした
すると、彼は諦めの印として小さくため息をつき、ゆっくりした動作で私の体をグッと寄せて後頭部を押さえられて顔を覗き込まれた
降谷「…分かったよ。不可解な点が多すぎるが、問わないほうがいいみたいだな」
椎奈「ごめん…」
降谷「いいんだ。俺は何かとお前に秘密を押し付けている。俺が誰かの秘密を暴くためにお前に負担をかけるなんて本意じゃない」
椎奈「! 零さん…」
彼はそう言って小さく笑うと、じゃれつくように額にキスをくれ、額同士をくっつけた
降谷「…それに、もうこれで当分は組織の任務も終わりだ。もうお前に誰かを見殺しにしろなんて言わない。一緒に、犯行を未然に防いでいこう…お前の負担を減らすために」
椎奈「…!!はいっ」
彼の優しい声に元気に返事すれば、彼はクスクス笑って私の顔中にキスをくれる
額、鼻、頬、耳としてきて、甘えられているようでこそばゆく、私もクスクス笑った
椎奈「零さん、なんだか甘えたさん」