【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第15章 〜安室に忍び寄る影〜
安室さんのサンドイッチ作りに対するこだわりは、並々ならぬものだった
レタスはお湯でシャキシャキを保ち、ソースにはオリーブオイルと味噌を合わせ、パンは見切り品を蒸したものを作ったり…。とりあえず費用が少ないうえに手抜きが一切なかった
コナン「安室さんって一体何者…」
椎奈「そりゃあコナンくん…ただのパーフェクトヒューマンでしょ」←
コナン「それ『ただの』の領域超えてる!」
もはや安室さんのハイスペックさに慣れたのか、何でもないように言ってのけた私にコナンくんのツッコミが浴びせられる
けれど、実際安室さんにはこれが普通なんだ。私の脳内じゃ常に安室さんがサングラスかけてあの芸人たちの革命的歌を踊ってる
私たち2人がそんな話をしていると、サンドイッチはあっという間に店員を除く人数分が出来ていた。男性客と子供達が満足そうに美味しくいただく様子を見て、私もすっかり虜になっているハムサンドを食べ始める
椎奈「(…うん。うまうま)」
安室「どうです? 椎奈さん」
椎奈「さすが安室さん。いつもながら美味しいです」
安室「それは良かった」
安室さんはとたんにご機嫌になり、ニコニコと笑って私や子供達に飲み物を追加する。すると、その時安室さんに電話がかかって来た
安室さんは一言言って少し離れたところで電話に出る
彼が何を話してるのかは距離的に分からない。
でも微かに聞こえる声は低く、背中越しに伺える雰囲気は、バーボンのものだとすぐに分かった───