【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第11章 〜ギスギスしたお茶会〜
高木「ええ…。正直呪われてるんじゃないですかね? この病院」
全員「「え?」」
高木「この前にも色々あったみたいですしね…」
安室「色々って…」
高木「アナウンサーの水無伶奈が入院してたって噂になったり、けが人が押し寄せてパニックになったり、爆弾騒ぎがあったか言ってたな…」
思い出すようにツラツラと挙げられる内容は、全て赤井さんが多いに関わっていた内容だった
このままではまずいと判断してか、少し焦りを滲ませた顔でコナンくんが高木刑事に近づいた
コナン「ね、ねぇ、高木刑事。もう警視庁に帰らないといけないんじゃない?」
高木「げっ! ヤバ! こんなところで油売ってる場合じゃなかった! 松田刑事と萩原刑事に怒られる…!!」
腕時計で時間を確認した彼は、顔を真っ青にして声をあげた。すると、その背後にいた安室さんが「じゃあ楠田陸道って男のことなんて知らないですよね?」と尋ねる
高木「楠田陸道? あ〜、そういえばさっき言ってた爆弾騒ぎの何日か前にこの近くで破損車両が見つかって、確かその車の持ち主が楠田陸道って男でしたよ」
安室「えっ?」
高木「この病院の患者だったようですけどね。急に姿をくらましたらしくって…。謎の多い事件でね、その破損車両の車内に大量の血液が飛び散っていて、1mに満たない血痕もあって…」
安室「(1mに満たない、硬塞の飛沫血痕…。拳銃か!)」
チラリと安室さんの顔を見れば、彼は鋭い視線を高木刑事が去った方に向けていた。
きっと彼は今ので確信したんだろう。楠田陸道の自殺が、赤井さんの件と関係してあることを───