【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第11章 〜ギスギスしたお茶会〜
別府「あ、あんた…見ていたようなこと言ってるけど、一体どこにそんな証拠が…」
コナン「あれれー?」
またも聞こえた、コナンくんの子供ぶった声。今度は高坂さんのそばから聞こえた。しかも、彼女の左手を掴んで決定的証拠を見つけていた
コナン「おばさんの左手の親指、赤くなってるよ?」
高坂「!!」
コナン「けがでもしたの?」
高坂「あ…いや…これは…」
安室「犯人には、現場から消し去らなければならないものがもう一つあったんです。それは須藤さんが最初に飲んでいたカップについた口紅。入院患者の高坂さんのカップに口紅が付いてたら不自然ですからねぇ。それを咄嗟に指で殴ったんでしょうけど、口紅っていうのは石鹸とかを使わないとなかなか落ちない」
目暮「つまり…、須藤さんの口紅とこの赤い色が一致すれば証拠になるな…」
椎奈「すり替えられた須藤さんのカップも調べるのも証拠になります。大量に重曹が混入されてるはずだし…」
小五郎「じゃあ、その重曹をどうやって入れたんだ?」
安室「テーブルにあった角砂糖に重曹をまぶして容器の底に隠していたんでしょう。ハーブティーに砂糖を入れても怪しまれませんので…」
もう、犯人には逃げ道がなかった。しかし、同級生たちは高坂さんに動機はないはずだと言い始める
しかし、お受験の一件で須藤さんの息子のインフルエンザにかかったのは、彼女もだった。当時の彼女は妊婦で、胎児に悪影響があると言われてノイローゼになり、流産してしまったらしい…。
最初は彼女も運がなかったと思っていたらしいが、しかし後になって須藤さんはインフルエンザと分かって息子を勉強に行かせたのだと分かった……
そうして溢れ出た彼女の殺意は、解毒作用のあるバタフライティーでも消えることなく、このような事件を生んでしまったのだった───
*
その後、事件が無事解決したことで私たちは病院を出ることになった
高木刑事もついてきて自動ドアを抜けたところで、小五郎かポツリと漏らした
小五郎「ーーーしかし、見舞客を毒殺とはな…」